ようやく訃報のショックから抜け出しつつありますが…。
栗本さん本人にお会いした事もないので、「亡くなられた」という実感はなく、むしろ「グインの先が読めない」ことを受け入れ切れてないようです^_^;)。
ちなみに“豹頭王の花嫁”というのは、知る人ぞ知る最終巻に予定されていたサブタイトルです。実際にこのタイトルになったかどうか…というより結末自体を知ることも叶わなくなってしまいましたが…。
いやもちろんグインだけではなく、ぼくら3部作/絃の聖域/ハードラック・ウーマン/伊集院大介シリーズなどなど、初期のものは結構読んでます(
ちょっと調べてみたら伊集院シリーズは半分も読んでない>_<。天狼星IIくらいまでだたorz)。魔界水滸伝は読んでないけど。

で、グインサーガの何が面白いのかは人それぞれだと思いますが、個人的にはストーリー・世界観の壮大さでしょうか。特に109〜117巻辺りのクム編は、やたらと扇情的^_^;)なきらいはあるもののタイをモチーフにしたとしか思えない描写が多く、まるでタイの祭りに迷い込んだような感覚を楽しんでました。架空の物語でありながら、もしかして地球の裏側にそんな国々があるのではないか、と思わせる市井の人々の生活のディテールがリアリティを高め、主人公たちの悩み・苦しみ・喜びを身近に感じられていたのかもしれません。
そんな生き生きとした登場人物たちではありましたが、魔法が解けたように時を止められてしまいました。永遠に。
費やした時間に悔いはありません。ただひたすら、次の展開そして結末を読むことができないのが残念でなりません。
…やっぱりまだダメですね^_^;)。一夜にして滅ぼされたカナン帝国の亡霊のように、現実を受け入れ切れずに当分さまよい続けるんでしょうね…。
posted by kom at 18:11| 東京 ☔|
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