2005年10月25日

W-ZERO3とワタシ(笑)

前回のエントリから数日経って少し冷静になってきたのと、トラックバックを頂いたのでもう少し掘り下げて見る。

実はワタシは結構Dポ歴が長く(MC-P210/TDくらいから)、東京大阪でのWILLCOM(旧Dポ)のインフラは非常に評価している。強いて言えばもう一声安ければなぁ(笑)。
そしてWILLCOMになり、高速通信や通話定額など非常にアグレッシブなサービスを次々と打ち出していたが、一方で魅力のある(あるいは競争力のある)端末がほとんどなかった。初のフルブラウザ搭載ケータイである京ポンの人気は依然高いが、一皮剥けば妥協の嵐と言う非常に腰の引けた端末だった。

そこでW-SIMおよび対応端末とW-ZERO3である。
このW-SIMは、SIMと呼ぶのはいかがなものかと思うぐらい従来のSIMとは別物ではあるが、PHSの通信モジュールとアンテナを内蔵している。つまりPHS端末の開発上、最もネックとなる部分がモジュールになっているのである。単に設計開発だけでなく、JATE申請の手間も省ける(もちろんWILLCOMが申請する)メリットも大きい。
W-ZERO3では更に、OS部分もMicrosoftのWindows Mobileを使用することにより、開発リソースを独自のソフト/ハードの開発に集中できるわけだ。
これら一連の動きは、WILLCOMが問題点を的確に把握しており、また効果的な手を打っている証左であり、非常に好感が持てる。

さてさてBluetooth非搭載である。
上記のようにWILLCOMは明確な目的意識を持っており、『日本ではそんなに普及してないから要らないよね』なんて、なんとなくコストダウンのために仕様から外したわけではないと思われる。それはWiFi搭載に合わせて無線LANオプションの提供やNTT COMMとの提携など、かなり強かな面を見ても想像に難くない。
ではWILLCOMにとってBT搭載のデメリットは何なのか。
・開発コストの増大(製造コストではない)
・BTを通じて他の通信機器で通信されるとインセンティブを回収できない
大きくはこの2つだろうか。
前者は、BT単体での組み込みはそう困難な事ではないだろうけど、開発期間の増加/動作の検証やサポート/TELEC認定などを含めて、これらのコストアップに見合うものがあるかどうか。
後者は、海外のスマートフォンでもダイアルアップクライアント機能を殺している場合が多いが、BTがなければ悩む必要もない。ちなみにUSBホスト機能もないようだ。

ケータイWatchの発表会の記事を見ると、W-ZERO3は多分に試金石的な色合いが強く(初っ端の製品はみんなそうだが)、ユーザーの反応を見ながら今後の舵取りをやっていくとの事である。なので将来的にはBTを付けた後継機種が出る可能性もありえる。

そもそもPHSベースの製品なので、日本での使用を最優先に考慮し、海外での使用は二の次というのは理解できる。しかし海外に行った時に頼みの綱がWiFiだけというのは割り切りが過ぎないか?四六時中メールをチェックし、ウェブをブラウズするような使われ方が想定されていると思うが、海外に出ると手も足も出ない。おそらく抜け道もない。
まぁワタシのニーズに合わないだけで、それで問題ない人にとっては非常に期待できる製品だと思う。

また、この新たな展開がうまく進んで他のキャリアに波及することを期待する向きもあるが、当分の間WILLCOM独自のカテゴリに収まり続けるだろう。運良くミリオンヒットになったとしても、Phone Edition日本語版が提供されない限り3G(W-CDMA)がサポートされないため、他キャリアが参入したくてもできない状況だからだ(逆にWILLCOMはPocketPC版ベースでも開発できたと言える)。ワタシはそれでもいいと考えている。
もちろん市場のニーズに応えてMSは提供するだろうが、そのためにもWILLCOMにはユーザーの声を吸い上げ、市場を育てていって欲しいと思う。
posted by kom at 03:50| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | PDA/mobile | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ずいぶん前、製品の形が見えてくる前にW-SIM構想が発表された時に、いったい何に使うものかと思ってました。自動販売機とか、そういうものの組み込み用かとか的外れな想像していました。なるほど端末として完成していることによるコスト面でのメリットが大きいのですね。
BTに関しては、そんな感じですよね。ユーザーの要求が高ければ、コストに見合うメリットが見出せるけど現状はそうではない、ということなんでしょうね。
Posted by Kozawa at 2005年10月26日 20:59
組み込み用途も多々あると思いますよ。全然的外れじゃぁないです。
ただW-SIMとWindows Mobileの線が繋がった時、「あ!そういうことか!!」とWILLCOMの狙い(の一部)が見えたような気がしたのです。
どうやらUSBホスト機能もない(ハード的に対応できない)らしいですが、ここまで徹底して自社のサービスラインに乗せるという目線のブレない仕様は、頼もしくすらありますね。
でも、最初はきつく締めて、徐々に手綱を緩めるのは常套手段ですから、今後に期待です。
Posted by kom at 2005年10月27日 00:18
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック